2007年05月20日
ベンチャーズの音楽とコミュニケーション
○「言葉の違い」は「文化の違い」
言葉の違い」は「文化の違い」と書きましたが、背景となる文化の違いは互いに伝えようとする伝達行為に制約を与えます。アメリカのジョークが理解できれば英語も一人前などとよく言う人がいます。確かに日本の「お笑い芸人」の言葉もそうですが生活の中から話材(ネタ)を創っているのですから、日常の身の回りが異なれば話も理解できないかもしれません。日本にいる外国人が日本のことを日本人以上に知っていたりすると驚くのと同じでしょう。
○うれしいことに落語が見直されています
「笑い」では個人的にうれしい話は、今、「落語」が見直されていることです。ドラマの影響(「タイガー&ドラゴン」)、タレント(TOKIO長瀬智也さん)の影響でも、なんでも良いでしょう日本語の妙を伝え、言葉というものの面白さ、言葉による人物描写、この知的な「しゃれ」の文化を今の若い人、特に女性が興味を持つなんてめったに無いことです。
○相手が理解できる表現が大切
例えば、講演や、講義、説明会などでは一対多の場合の、あなたが一のほうの立場の場合は図解や事例を挙げて分りやすく表現戦略を練らなくてなりません。
受講者あるいは聴衆の理解できる言葉や事例を用意する必要があります。
なぜ?それはひとつには文化の歴史的背景の違いです。私も強くないですが、近代史を基本とする話の展開では歴史とか地理の知識の差もあります。日本の地名、簡単な歴史や歴史上の人物が話の中に関わるとき「多」の側の理解度については若干の不安があります。いまは地理といっても、基本知識の47都道府県を若い人に質問すると、それぞれとんでもない所にあると思っていたりします。
○変化する文学の背景
文化の遺産とも言うべき名作を残した作家の知名度も変遷しています。
gooの調べたランキングに、「じっくり読みたい日本を代表する近代作家ランキングという面白い調査データがあります。それによると1位 夏目漱石、2位 宮沢賢治、3位 芥川龍之介、4位 太宰治、以下、江戸川乱歩、三島由紀夫、川端康成、森鴎外、遠藤周作、井上靖というベストテンです。興味のある方は自分の中のランキングをイメージしながらアクセスしてご覧ください。え、あの作家はこんなに知名度が低いの?とか感じますよ。 ![]()
○本当に活字離れかな?
但し、雑誌や文庫本、ハードカバーの出版物が売れている様子や電車で携帯を見ている若い人が多い一方で、文庫本を読んでいる女性も多く、最近言われているような「活字離れ」という表現は私にとっては、はなはだ疑問に感じる今日この頃です。
○真剣勝負のコミュニケーション
所が、仕事の場合、少し違って、より一層精度を要求されます。
仕事の場合は、背景に「ビジネスの成功をめざす」という基本的要求のもと、練りに練られた緻密な提案書を得意先に理解して頂き、得意先が検討し、社内のしかるべき人の評価と承認を得て購入の決定、あるいは実施など予算化してもらうという「営業行為の結果を獲得することが目的」です。言葉の使い方にしてもこの場合は「説得力」という、創造性の発揮された表現力を要求されます。このようなケースについても、今では花形のIT系企業に見られる、社長や社員構成が相当に若かったりした場合は表現も気を使う所です。
○携帯文化によるコミュニケーションの変化
携帯電話の絵文字や独特の文章表現については、テレビでも高校生による「親父携帯メール」の表現添削が受けていたり、通信による(文字による)会話も、携帯電話、あるいはPCによる電子メールもアニメ付、動画を使ったものなどで、表現方法が大きく変化しています。かなりついていけない世界ですね。
携帯電話の普及状況を調べてみますと、PHP研究所の「The21なんでもランキング」に以下のように最近の調査結果が出ております。
■国別携帯電話の普及率■
資料:世界銀行
日本の携帯電話の普及率は
北欧3国に次いで第4位
国名 人口1,000 人
当たりの普及率
1 フィンランド 417台 2ノルウェー 381台 3スウェーデン 358台
4 日本 304台 5イスラエル 283台 6シンガポール 273台
7 デンマーク 273台 8オーストラリア264台 9アメリカ 206台
10 イタリア 204台
世界銀行によると、人口1,000 人当たりでみた携帯電話普及率のトップはフィンランド。次いでノルウェー、スウェーデンと北欧3国が続き、日本は304 台で世界第4位だった。高校生など若年層への普及が、日本の順位を押し上げた結果に。一方、インターネットに接続しているホストコンピュータの普及率については、日本は人口1万人当たり107.05台で18位。1位のフィンランド(996.13台)との差は大きい。
(以上PHP研究所の「The21なんでもランキング」より引用)
○3人に一人が所有
この調査によれば、携帯電話の普及は日本では3人に一人のレベルです。これだけ普及していても、所有しているあらゆる人が使いこなしているかと言うと活用する世代層は限定されているようです。普及とリテラシー=「てにをは教育」とか言ったりしますが、「文字を読み書きする能力」です。ここでは、つまりは携帯電話を使いこなす上での基本的なコミュニケーション共通基盤となる基本知識をいいます。使うから覚える、友達がいろいろなテクニックを駆使してメールなどのやり取りをするからどんどん新しい知識、操作を覚えていくという流れです。隣にいるのに携帯で会話したりメールで話したりと少し気味悪さもある時代ですが。
○やはりフェイストゥフェイスが大切
いまだに「メールなんてしないよ、電話は話をするためのものだよ」と言い放つ人もいます。気持ちは良くわかります。コミュニケーションはお互いに顔と顔を合わせて、あるいは声を聞きながらがもっとも大切です。
○日本語があぶない?
その会話の中で使われる日本語にも変な表現が増えています。一時期、われわれ世代には「クラブ」という発音を語尾を上げて話すのを聞いて違和感を持ったものです。特に日本語のイントネーション、これは相当変化しています。このあたりは店頭でよく見かけるでしょう「問題な日本語」北原保雄 編(北原保雄、小林賢次、砂川有里子、鳥飼浩二、矢澤真人 執筆)には沢山出ています。
普通のおしゃべりなど会話での変な日本語の横行?あるいは口語の変化でしょうか?
つまり話の基本となる言葉遣いが変化していたり、間違って使われていてもそれがかっこいいとか、通用しているうちに定着しているのでしょうか?
○音楽とコミュニケーション
有名なJAZZメン同志のかさま言葉での会話のように、仲間意識の表現として、あながち理解できないわけではないのですが、一般化が進み、誰も「注意」しなくなったときの美しい日本語の行く末には大いに不安があります。
○ベンチャーズの音楽はなぜいまだに人気があるのか?
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「それでベンチャーズの話はどうなっているんだ!」と言われそうなので音楽とコミュニケーションに話を転じます。ベンチャーズの曲が米国と日本の文化の違いを超えて未だに日本でこんなに好きな人が多いのでしょうか?音楽は様々なジャンルがあり、クラシックのような数百年の歴史を経て、ある意味、「時代とのコミュニケーション」のような捉え方もできるのですが、ベンチャーズは60年代、70年代、80年代と時代ごとにいろいろな試みで新しい音楽の分野を開拓して来ていることも事実です。特に宇宙ものはテレビのSFドラマ「アウターリミッツ」や「トワイライトゾーン」のようなブームにも敏感でヒット曲も多くあります。
特に1960年代サーフサウンドのエレキブームの時代を見ると、インストグループは沢山います。私もアストロノーツ、シャンティーズとか好きでした。歌ではビーチボーイズの「サーフィンU.S.A」やジャン&ディーンの「パサディナのおばあちゃん」がかっこよかったですね。でも数あるグループを制していまだにナンバーワンインストグループでしょう。
○いまだにコンサート会場がいっぱい
ベンチャーズは大ファンが日本にはたくさんいます。これも面白いのですが、60年代からの人気ですが、45年間もいまだにコンサート会場をいっぱいにできるインストグループも珍しい存在です。かれらも地方公演の後、地元の居酒屋に行くのが好きとか言っているのでほぼ日本のバンド?と言っていいですね。
○日本のエレキブームの立役者
音楽が大好きで、レコード、CDを聴いている人の中にはベンチャーズについて一家言持っている方も多く、あまり勝手なことを言うと怒られそうですが、日本のエレキブームの立役者であり、音楽性から言っても日本人の気持ちをつかむ多くのメロディラインは「雨の御堂筋」でレコード大賞を獲得するような、日本人以上に日本的な旋律を描けるようなバンドは世界中を見ても希少でしょう。
○独特な演奏スタイルでライブが楽しい
ベンチャーズバンドを組んで演奏をしているわれわれには神様のような存在ですが、よく会話に出るのは、エレキギターの、あるいはチューブアンプ(真空管式ギターアンプ)の良さを生かした、カールコードをわざわざ使って自分たちの音とする。見た目には、あまりエフェクターを多用しない、常に生の、アドリブ演奏のスタイルがわれわれにも「同じように演奏をしたい」という気分にさせる、そんなライブの音を共有できるグループです。ですからライブコンサートに集まるのでしょう。
有名な「ウォークドントラン‘64」や「ダイアモンドヘッド」「パイプライン」のリバーブユニットによるスライドグリッサンド奏法いわゆるテケテケサウンドもそのひとつです。同時に様々な曲に取り入れているトレモロアームによるエンディングのかっこよさ。そしてすべての曲に言えるエレキギターの心地よい刺激です。
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つづく
※次回は以前リクエストにもあった「ギターの話」をベンチャーズのギターを中心にさらに話を進めたいと思います。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 15:06 | コメント (3)
2007年04月29日
「N世代」この面白い人々
○世代層別のワーディング(語彙)の時代
いつの時代もこのようだったのだろうか?いつのまにか、会話が世代層別のワーディング(語彙)を要求される時代になっている。話の流れで喩えようとしても「それって何ですか?」と聞かれたりする。そんな経験は多分、家で、会社や色々なところで味わっている人も多いのでは?いかがでしょうか?特に文化的な社会環境の違うなかで、小説や過去から受け継がれた名作と言った書籍を読んだり、昔見た映画や、聞いてきた音楽やしゃべる言葉の語彙など・・・。「しゃれ」や「ジョーク」までみんな入れ替わっていくのでしょうか?
○またまた「青春とは何だ!」
布施明の歌、夏木陽介の熱血教師のTVドラマに熱中した青春時代。世の中のことは色々とすでに書いてきましたが、今の時代とは学校も教師も比較にならないくらい分かり易かった時代です。この世代には青春期、今のような家にも会社にもPCだって携帯電話だってなかった、液晶テレビ、デジカメ、DVD、ましてやi-podなんて。
でもよく小説はじめ活字を読み、喫茶店ではアルゼンチンタンゴやクラシック:ショパンかサティかなにかを(本当に好きな場合と、かっこつけていた場合はありますが)聞きながら、苦めの凝っているかのようにコーヒーの銘柄を言い、紅茶は当時まだ知名度の低いアールグレーをわざわざ頼んでみたり、酒が飲める頃からは安いバーで紫煙の中で、終電まで、眠たくなるまで友人と語り、JAZZを聞き、映画を見て、レコードを買い、ラジオで音楽を聞き、フォークギターを弾いた世代。
○経済戦士:人生の節目
高層ビルは少なく東京タワーが目立った時代。現代も、戦いは消えなくて辛い思いもなくならないけど、色々なイノベーションが分かり易かった時代を経て、冷戦の歴史変革を経験し、しばらくは日本の著しい成長とともに、いろいろなブームを一緒に体験してきた世代層。リタイアの時期を迎え、ともかく今年からしばらくの間は市場分析をしている方を喜ばせ、悩ませるなど影響力はあるようです。リタイア後のステージでも夢の実現にアクティブな人が多く「ネクスト・ステージャー」とか「ネクスト・ドリーマ」というように行動を捉えて期待している分析家も多くいるようです。
いろいろと動きが出ていますが、旅行市場のほかに世の中では映画「イージーライダー」に憧れた世代だからでしょうか、大排気量のオートバイが売れ始めているようです。この中高年ライダーブームは外国でも同様らしく、私も一昨年たまたまアウトバーンを走る中高年ライダーが増えているのをドイツで見聞しました。
○まだまだモノにはこだわる世代
相変わらずモノにこだわる人が多いので2シータのスポーツカー、高級オーディオ、高級楽器などなども動き出しているようです。これは、日本では、特に会社生活~定年という区切りのタイミングがあるからでしょうか、経済戦士としての一区切り、人生の節目にあって、新しいステージを「人生における自分の夢の実現に向け、明るく・楽しくチャレンジしようとする」人々として称したいという風に考えていました。
○「N世代」このユニークで面白い人々
様々な先取りをしてきた人たち、数式的表現で変数をN+1とか言いますが「さらに将来への未知なる可能性をもつネクスト世代・未知数の世代」⇒「N世代」と称したいと思います。(本当は未知なる可能性で「n+1世代」としたいのですが、文系には抵抗がありますので・・・。)
この世代を喩える言葉は相当あります。
ちょっと思いつくだけでも:「かっこいいけどときどきダサい」「おしゃれなのに気にしない」。「面白いけどつまらない」「まじめだけどワルイ」「好きなものにはお金を惜しまない?でも変なところにケチだ」「カラオケが好きだけど自分からは歌わない(これはかっこつける傾向で、中には最初からマイクを離さない人も多いですが)」「音楽は好きだけど聞かないと言わない(意外と凝っているのに回りは知らなかったりする)」「いつまでも若大将のつもりでいる、でも許せる」「駄洒落がすき、でも今の人には通じない」とにかくユニークでかっこいい、面白い人たちです。
○世代を超えるのはやはり音楽
最近、久しぶりに寺尾聡のアルバムRe-Cool Reflectionsを聞きました。ベンチャーズと同様、いつ聞いても好きな曲は、時代を超えます。
先日行ったスイートベイジルでのベンチャーズライブコンサートも、同世代が多い中、若い音楽好きな世代も来ていて、多分、バンドをやっているのでしょうか、 LOVEの発売前夜祭の時のたくさんの若いビートルズファン同様うれしかったですね。
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結局、世代を超えるのは、やはり感性に触れるものが一番で、特にいい音楽は永遠でしょう。
つまり言葉の違いは、小さなことに過ぎないと言うことでしょう。
ヤマダヒロミチ (サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 03:03 | コメント (1)
2007年02月08日
ベンチャーズファンの「いまさら聞けないよ」寄り道講座
「デジタル時代の著作権」
◎音楽はダウンロードして聴く時代に
いまや、音楽はダウンロードして聴く時代です。今でもレコードファンの筆者ですが、レコード針を購入するのが億劫だったりして(レコードファンからはひんしゅくを買いそうです)、大事に使いすぎてレコードをかける機会がホント減ってます。
昨年より、筆者も遅ればせながらCDを購入してMP3プレーヤとかに入れたり、デジタル配信される音楽を買う時代を迎えています。
ここでサンズサンズのファンの方々と一緒に寄り道して少し勉強しましょう。
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◎「サイバー著作権」ってなに?
近年注目を浴びているのが「サイバー著作権」です。
デジタル著作権といえば岡村久道氏の「MP3 と著作権法」がその歴史を調べる上で非常に参考になります。実際にあった事例から勉強すると分りやすいので、以下に内容を引用させて頂きます。(岡村氏の引用内容の詳細確認をされる方のために⇒http://www.law.co.jp/okamura/)
岡村氏によると、米国では、全米レコード業界組合(RIAA)が、MP3フォーマットを使った違法コピーに対する撲滅キャンペーンが実施され、実際に、違法コピーした曲を使って MP3のデータベースを提供していたウェブに対し複数の裁判を提起したということです。日本でも、1998年の8月から、日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会など6団体が、「他人の作った曲を無断で配信している悪質な MP3ウェブに対し、警告をはじめとして断固とした措置をとる」ことを発表しています。これらは、当時から、関連業界では、既にMP3の再現性の高さによる危機感をもっており、無許諾コピー配布行為が著作権侵害となることによるものです。
◎ますます拡大する携帯音楽プレーヤ関連市場
2007年になり、ご存知i Pod(Apple Computer, Inc. )に代表される携帯音楽プレーヤの急激な普及によって、ようやくわれわれ世代でも知名度の高まったMP3です。
最近では音質の追求も進展し、市場を睨んでか米国SHURE社から実売価格:5万4800円 というイヤホンが発売※され話題になったりしています。(※デジタルARENA nikkei BP netより)
そんな時代ですが、岡村氏によると海外では、既に1998年7月、MP3世界サミット(サンディエゴで開催)で著作権問題など議論が始ったということです。
繰り返しになりますが、アナログ録音機器であれば、コピーをかさねるたびに音質が悪くなりますがデジタルだとコピーによる音質の劣化はないのです。
岡村氏の資料に戻りますと、米国ではオーディオ・ホーム・レコーディング法(Audio Home Recording Act of 1992 :AHRA)は、デジタル録音機器に対し、二次録音防止装置(SCMS : Serial Copyright Management System)の装着を義務づけています。全米レコード業界組合(RIAA)は、かってDiamond Multimedia社のMP3オーディオRio はこれを装着していないので違反しているとして、販売の差し止めを求めています。これに対し、同社は「Rioは直接オーディオファイルを記録するわけではなく、ユーザーのPC(パソコン)のハードディスクに保存済みの音楽を再生する機器であって、内部メモリー上に蓄積された如何なるファイルも、PC以外の装置に保存することはできず、録音機器とは呼べないから、同法に違反しない」と主張しています。しかし、RIAA側は、「Rioに付属するソフトウェアを使えば、CDから録音することもできる」と述べています。当時はこのような所が争点になっていたのですね。2007年の今とは大分違いますね。でも、この情報を筆者が最初に目にした頃はイノベーションの発展はすごいな!と感じ入っていたものです。
全米レコード業界組合(RIAA)側は、「同一の音楽コンテンツがネットで違法な市場から入手できるとすれば、正当なネット配布市場の健全な発展を阻害してしまう」というのが当時の主張でした。
◎簡単に世界中に自分たちの音楽を配布できる
一方、当時のMP3支持派は、音楽の配布をコントロールしてきた巨大レーベルが、アーティストとファンとが直接結びつくのに脅威を感じ、音楽配布システムへのコントロールを維持しようとしていると考えました。岡村久道氏の言うように「確かにインターネットは、無名アーティストにとって、有名になる可能性を手にすることができる理想的なマーケティングの場」です。つまり、MP3を使えば、これまでのようにレコード会社に頼ることなく、簡単に世界に対し自分達の音楽を大量に配布することができると語っています。
MP3の普及予測を当時から裏付けるような内容が岡村さんの資料にもあります。それはMP3.comの会長、当時CEOマイケル・ロバートソン氏が「『既存の流通経路以外で音楽制作をする自由が得られるかどうかだ』と述べている点です。これは、流通コストをかけずに消費者に安く音楽を提供する方法。いわゆる『ノンパッケージ』流通です。」
この考え方は音楽の流通経路を根底から変化させる可能性を語っています。
◎ますます身近になった著作権
最近ではカラオケも日常の中に浸透し、社会的にもいろいろと話題になるこの「著作権」。ベンチャーズファンの方々も新聞、雑誌でこれほど身近に感じる時代は今までなかったのではないでしょうか?
急速なパソコン・モバイル携帯などによるインターネット社会の進展は、デジタルのすばらしさという点で、オリジナル音源のコピーがオリジナルとほとんど、あるいは全く変わらない状態でいながらにして入手可能な時代です。
◎すぎやまこういち氏とデジタル著作権
歴史的にも大ヒットのソフト・ドラゴンクエストの作曲者=「僕のマリー」・「シーサイドバウンド」・「モナリザの微笑」・「君だけに愛を」・「銀河のロマンス 」「花の首飾り」これらは、われわれ世代には懐かしい1967年頃、一世風靡したタイガースのヒット曲の数々。この他に、亜麻色の髪の乙女(ヴィレッジシンガース)などの作詞者がすぎやまこういち氏です。今、日本作編曲家協会常任理事、日本音楽著作権協会評議員JASRAC(日本音楽著作権協会)で、たしか「総合デジタル化対策委員会委員長」を歴任されていたと記憶していますが、2002年9月27日(金)<やさしい著作権のお話>すぎやまこういちを囲む会(日本音楽著作権協会・於:けやきホール)では以下のように語っております。
かなり引用が長いのですが、筆者とこの内容を読んでいる方に理解を深めて頂くためにあえて紹介させて頂きます。
◎自分の作品は、人格の一部
「・・・だから自分の作品は、僕の人格の一部なのです。ドラゴンクエストのメロディにしても、「亜麻色の髪の乙女」にしても、僕の人格=僕の分身なのです。「人の人格を侵してはいけない」というのは民主主義国の大事な鉄則ですから、そこに音楽の「人格権」と いうものが発生するわけです。
例えば、ある人が作った曲を変なアレンジをしたり、作曲者を貶めるような使い方を
したり、作曲者の考え方と全然違う替え歌を作ったりと、作曲者の人格を侵してはいけ
ないということで、「人格権」というもので護られているわけです。
僕も変な使い方をされなければ問題はないのですが、例えば僕の創ったドラゴンクエスト の音楽をどこかの団体が僕の思想、信条と正反対の考え方や、主張をするために使用する ようなことがあればクレームをつけますし、使用を拒否する権利があるのです。これが 「人格権」です。そして次に「経済権」というのは、例えば僕の作った音楽をどこかで使用したい場合は使用料を支払ってください、というのが「経済権」です。
音楽の著作権には経済権というのがつきます。
音楽を使ったならば、使ったということに対する対価を支払うことになるわけです。
これは電車に乗る場合も、「電車でどこかへ運んでもらった」事に対する対価を支払うという点で同じですし、電話を例にとれば「電話という便利なものを使用した事」に対して対価を支払う、ということで音楽を何かの形で使ったことに関しては対価を支払うということが当たり前のことになるわけです。
音楽の著作権に関してはJASRAC(日本音楽著作権協会)に僕の曲は全部信託しているわけですから、JASRACで「音楽をどう使いたいのか」ということを届ければ、手続きを経て、使えるようになるわけです。
◎音楽が非常に簡単にコピーできる
さて、今回の「囲む会」はインターネット上で応募をしましたので、来て下さったみな さんは何かの形でインターネットに関わっている方が多いと思います。
今、この時代になって我々著作権者が1番悩んでいるのは、インターネットが普及し、電子メディアが普及するにつれて、音楽が非常に簡単にコピーできるようになったということです。昔、カセットテープにコピーしたものは音質が下がりましたが、今はデジタルでコピーしたものは劣化しないで、そのままの状態でコピーされてしまう。
昔、円盤(レコード)の時代は、中古というのがありましたね。中古というのは新品に比べて溝が磨り減っていたり、傷がついていたりして音質が下がっていたものですが、今の中古のCDなどの内容は新品と同じで我々も困っています。
最近はインターネットのホームページなどで色々なMIDIデータを載せたりする人がいますね。ドラゴンクエストのMIDIを載せている人もいるみたいです。
インターネットのHP上に音楽を載せる方はJASRACに届けて認証マークをもらえば利用
できるわけです。具体的にはそんなに高いわけではないです。」
いかがでしょうか?著名人で、しかも実際に様々な体験しているすぎやまこういち氏のコメントは分りやすいですね。
第一回「寄り道講座」でした。
音楽・趣味などなど、何でも良いです。このブログページで取り上げて欲しい希望のテーマがあればリクエストして下さいね。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 21:46 | コメント (1)
2007年01月30日
●音楽を持ち歩きたい! ~60年代タイムトラベル寄り道
●「CASHB0X」「ビルボード」ランキング:トップテンが楽しみでした。
60年代、音楽を皆さんはどんなメディアで聴いていましたか?
45回転シングル盤や33回転LP盤と言われたレコード盤は黒いだけじゃなく「赤盤」「青盤」とかいったカラーレコードもありました。いまではレア物で貴重なものです。
当時はそのほかに「株式会社朝日ソノラマ」からソノシートといわれるビニールのレコードも普及していました。おそらくレコード会社との著作権等の問題でしょうが、記憶ではオリジナルではないけど、そのそっくり演奏が意外と楽しいものだったような気がします。
当時は、ビートルズはじめ「ミリオンセラー」という言葉が良く飛び交っていました。本当に!そんなに売れているのかと驚くこともありましたが・・・。それも洋楽の夢を育む要因のひとつでした。恐らくレコードが最も普及した時代でしょう。
でも、リアルタイムで音楽を聴ける中心的なメディアはラジオでした。「洋楽」では、特にアメリカの「Cash Box」とか「ビルボード」のランキングを皆、楽しみにしていました。そのなかでも小島正雄さんが、今で言うパーソナリティとして人気があった「9500万人のポピュラーリクエスト」、67年からスタートして、知らない人がいない、今でも知名度抜群の「オールナイトニッポン」、テレビでは「ザ・ヒットパレード」が音楽番組としては楽しかったけど、まだ高級な家具調のカバーが掛かり家庭の中に鎮座しておりました。
でも、皆、音楽を持ち歩きたい欲求は強く、「Cash Box」や「ビルボード」のランキングに入る曲はすぐに聴きたかったし、いつでも好きなグループが上位に上がったり下がったりするたびに一喜一憂していました。そのような日々刻々と伝えられるランキング情報を楽しみにしていたこともあり、携帯ラジオは自転車に乗っても必携でした。
携帯ラジオをはじめ、今で言う携帯型音楽プレイヤーの変遷について50年代を起点にすこし眺めてみます。
●音楽を持ち歩きたい!
個人音楽聴取は、まずラジオ⇒トランジスターラジオこれは携帯型音楽プレーヤの始まりか? レコード⇒プレーヤから個人使用のためにテープに録音するやり方。これには、大型オープンリールからポータブル・オープンテープコーダーまであります。当時「デンスケ」といわれたプロの記者が使用するようなものは、高値の花どころかわれわれには手に入りませんでした。でも徐々に普及型のポータブルなものが開発され、持ち運び可能なオーディオ「ラジカセ」の時代はこれからまだまだ先ですが磁気テープメディアの携帯化が始まりました。
オランダのPHILIPS社が1963年※に画期的な普及型の記録メディアを発表しました。そして世界中に普及。1980年代に入ると携帯型音楽プレーヤの基本「ウォークマン(SONYの登録商標)」に代表される、カセットによる再生機です。さらに1982年※にはソニーが開発したコンパクトディスクつまりCDがいよいよ登場です。この新しい銀色の円盤はレコードに変わって音楽市場を席捲することになります。さらに、技術の進化に加速がついているのか84年頃※には「ディスクマン」とよばれる、「CDウォークマン」が発売されますが、音とびが少ないなど、機能を別にすれば、その他の商品も、元々商品自体が小さいので、あえて「ウォークマン」といわなくても良いくらいにコンパクト化していました。
1992年※SONYは、次にMDを開発、発表しました。(SONYってやはり凄いですね!)当然、MDプレイヤー「MDウォークマン」が登場です。ITの進化はすごいスピードです。2000年以降では、ご存知のようにアップルコンピュータ(Apple Computer, Inc)のiPodに代表されるMP3などの電子ファイルをメモリーやハードディスクに保存し再生するタイプの携帯型デジタル音楽プレイヤーが主流となっています。この流れで分かるように、記録メディアの変革と共に、音楽の聞き方も室内から室外へと拡大し、歩きながら、運動 しながらなど移動中・作業中、最近の様に、パソコンや携帯電話などモバイル機器で聞くことを含めると、あらゆる空間がいまは音楽コンテンツを楽しむコンサート会場にもなります。
●いまさら聞けないけど「MP3」ってなに?
CDーRなど音楽の記録メデイアを購入し、インターネット経由でダウンロードして聞く、直接MP3プレーヤにダウンロードなどなど。今やそんな時代にあるのは説明しました。その配信ソフトの一つがMP3です。
MP3は、MPEG1 Layer-3 Audio規格の略称です。弁護士で国立情報学研究所客員教授岡村久道氏は自身のサイトで「MP3と著作権」というタイトルで冒頭こう語っています。「MPEG Audioとは、動画圧縮技術で著名なMPEGの音声部分データ圧縮アルゴリズム」「MPEG Audio は Layer が大きいほど圧縮率が高い。Layer-3(MP3)では、圧縮前のデータと比較して約10分の1という、信じられないような高圧縮率でありながら、CDに近い音質を保つという効率的な圧縮技術として注目を集めている。人間が聞き取ることが不可能な帯域の音をカットして圧縮するというのが、その仕組み」(引用:前述の岡村氏のサイト)と述べています。分りやすいので紹介しました。
2007年、色々と著作権で議論されている根本的なところは、MP3を使った音楽配信ではコピーによる劣化が無いこと、従ってコピー=ほとんどオリジナルというデジタル化の特色を考えると、IT時代にあって、コピーの濫用をどう防ぐかというテーマに向けて、いま多くの音楽業界関係者が熱い意見を述べているも当然の流れでしょうか。 (続く)
注)※印⇒コンパクトカセット以降の年代は「ウィキペディア」を参照させて頂きました。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 00:10 | コメント (0)
2007年01月20日
ビートルズ世代は冗舌? ~60’sタイムトラベル 続き
●ビートルズ世代は冗舌?
同様な調査の結果で面白いのは、この世代は「冗舌」つまりおしゃべり?くどい?とか思われているらしい。(日本経済新聞12/27朝刊より)でも、筆者自身、思い当たる節は確かにありますね。(この文章もそうかなぁ?)
いろいろなことが体験の中に多い、ちょっと目立ちたがり屋なのは圧倒的に競争相手が多く、自分をアピールして存在感を示したいと言う気持ちが強かったのではとか言われています。特に「ビートルズ世代」の読者はここで納得してうなずいていませんか?
では、そんな世代の「青春時代(この言い方も60年代の特徴です)」どんな音楽や、黄金時代といわれているテレビ番組などを見ていたのかをちょっと眺めてみましょう。
60年代も世の中では大変な事件、不幸な出来事もたくさんありました。
でも、どんなにたくさん暗い、つらい出来事があっても、このときの若い世代は、60年初期のNHKドラマのタイトルのように「若い季節」を楽しく、輝き、青春を謳歌していました。特に音楽では国内でも洋楽でもほんとに百花繚乱といってもいい時代でした。
●ヤァヤァヤァ!ビートルズがやってきたのはどんな年?
ビートルズが日本武道館で公演を行った1966年を見てみましょう。
この年はひのえうまの年で出生数は前年に比べ25%も減でした。世の中を見るとミニスカートも普及していました。
それでは、友人のNAKAO氏が調べてくれたデータを元にチャンネルを回してみましょう。まずNHKテレビでは「おはなはん」が大人気です。
ヒット曲を見るとその時代がわかりやすいので、まずこの年の日本の「ポップス」でヒットした曲は●君といつまでも(加山雄三) ●お嫁においで(加山雄三) ●想い出の渚(ザ・ワイルドワンズ) ●星のフラメンコ(西郷輝彦) ●恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)
●逢いたくて逢いたくて(園まり) ●霧の摩周湖(布施明) ●雨の中の二人(橋幸夫)
●こまっちゃうナ(山本リンダ) ●二人の銀座(山内賢,和泉雅子) ●バラが咲いた(マイク真木) ●いつまでもいつまでも(ザ・サベージ) ●夕陽が泣いている (ザ・スパイダーズ)
●空に星があるように(荒木一郎) ●若者たち(ザ・ブロード・サイド・フォー)
グループサウンド、フォークグループ、ポップ歌謡とかいろいろと音楽のジャンルが増えた頃です。
そしてテレビドラマではNHKの大河ドラマが「源義経」、変化するQの字が妙に新鮮だった「ウルトラQ (TBS)」 、西部劇の早撃ちを子供同士で真似ましたね→「ハニーにおまかせ Honey West (テレビ朝日)」、「それゆけスマート Get Smart (テレビ朝日)」、「捕虜収容所 Hogan's Heros (テレビ東京)」、「氷点 (テレビ朝日)」、「アンディー・ウイリアムズ・ショー The Andy Williams Show (NHK)」、そして今でも時々話題になります「奥様は魔女 Bewitched (TBS)」、「おそ松くん (テレビ朝日)」、「アイ・スパイ I Spy」、「半七捕物帳 (TBS)」、「連続テレビ小説 おはなはん (NHK)」、「サンダーバード Thunderbirds (NHK)」、「横堀川 (NHK)」、「銭形平次 (フジテレビ)」、「笑点 (日本テレビ)」、「宇宙家族ロビンソン Lost in Space (TBS)」、「わんぱくフリッパー Flipper (フジテレビ)」、「ウルトラマン (TBS)」、「マグマ大使 (フジテレビ)」、「かわいい魔女ジニー I Dream of Jennie」、「悪魔くん (テレビ朝日)」、「すばらしい世界旅行(日本テレビ)」、「真田幸村(TBS)」、」「快獣ブースカ(日本テレビ)」、夏木陽介が熱血先生役、見ましたね!布施明のテーマ曲もよかった→「これが青春だ (日本テレビ)」、「魔法使いサリー (テレビ朝日)」思い出しましたか?
●少年・少女時代は誰もがコレクター
この世代はテレビの番組を見てもわかるようにキャラクターの豊富な時代でもあり、ある意味刺激的でした。そのせいか、みんな好奇心が旺盛だった気がします。色々な事に興味を持って、それも結構凝る傾向にあった人が多いのではと思います。
勝手文化論です:子供の頃に少しずつ世の中にあるものが理解できてくると、興味の範囲が増します。たぶん成長過程での知恵の発達を受け、子供は探究心や好奇心という形で興味の領域を自然に拡大しているのだろうと想像します。大人には当たり前のことが、その時代の事象に対して「新鮮な目」があった頃の自分に照らし合わせてみて下さい。気がつきませんか?子供というものが大人には興味が無いものを好きになるのではなく、大人の中にそのまま子供のあなたがいるのに、大人になったあなたはそれに封印していることを。
思い当たりませんか? 切手を集めていませんでしたか?古銭を、ミニチュアカーを、グリコのおまけ、レコード(これは収集とは少し違いますが)と。実は、いわゆる、今で言うオタクに近い収集家だったり、凝り性だねと言われていませんでしたか?
いま、子供たちはパソコンゲームや携帯電子ゲームからムシキングなどカードゲームにはまっています。親として負担も馬鹿にできないテレビやパソコンゲームなどなど。
様々なハード機器の購入で店の前で早朝から並んだり、立て続けに発売されるソフトに目くじらを立てている方々も、少し60年代の子供の頃の自分達を思い出してみてください。
筆者もそうですが、IT時代を背景に、子供の遊びの大きな変化はあるものの、興味の対象を敏感に感じる子供の感性は同じような気がします。野球盤が欲しい、バービー人形が欲しいと言われた当時の親の気持ちも同じで、いずれもほどほどが肝心ではありますが・・・。精神医学者ではないので詳しくはわかりませんが、どう見てもテレビゲームばかりのやりすぎが良いわけはありません。親が甘くなったとか言われてますが、携帯電話の普及、個の文化の進展、厳しい言葉をかけにくい、ましてや怒って手をあげたりすることが下手をすると逆効果になったり誤解されたりする複雑な時代です。
でも、親として子供は自分の鏡であること。こんな文章を読みながら、ふと思った時に自分の中の「こども」を外に出すと、親子が結構分かり合ったりするものでしょう。
むずかしいことでしょうけど、自分自身を棚に上げず、カッコをつけない、自然な自分を、「自分自身でもある子供」にも見せてはいかがですか?
そう思うと「恥ずかしいから」というのは理由にはならないことにも気づきます。
・・・筆者もやはり「冗舌」そのものです。(続く)
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 01:14 | コメント (0)
2007年01月09日
ビートルズ世代の誕生~60’sタイムトラベル 続き
●音楽観を変えたビートルズ
The Beatles ruled the music world in the 1960s.
They had twenty-two singles in Britain,and eighteen reached number one.Every albums on new songs get to number one.(The Beatles by Paul Shipton~Penguin Readersより引用)
これはポール シプトン著の「The Beatles」に書かれているものです。
“英国で22枚のシングル曲を出して、そのうち18枚が1位になった。”とあります。
こんな音楽グループがかってあったでしょうか?
ビートルズの存在は世界的に音楽観を変えました。
※情報コーナー ⇒この本はペンギン・ブックスから発行されています。貴重な写真や、ヒット曲の背景など中学生程度の英語力があれば辞書なしで読めそうです。だから英語への抵抗がある方でも、ビートルズのことを知っていれば、割と理解しやすいし、楽しみながら読めると思います。この際、英語の興味も復活させてはいかがでしょう?
パット・ブーン、フランク・シナトラ、エルビス・プレスリー、音楽スターはいました。でも、この4人のグループは、そのメロディーライン、ハーモニー、ギター、そして何にもましてその演奏スタイルとマッシュルームカットのヘアスタイル。ビートルズの4人はそれぞれの個性とスタイル、その、統計学的にも、たぐい稀れなる絶妙な声の組み合わせ(ハーモニーと言うと一言なので)により世界の人々を魅了しました。ビートルズのデビューには、いろいろな表現で「私は衝撃を受けた」という声は多く、今でも語ると熱くなる方が多いでしょう。私は中学校で英語は覚え立てでしたが、少し意味がわかる頃だったし、ちょうど10代の心の揺れ動く頃の感性にもマッチした歌詞にも共鳴し、次にどんな曲が発表されるのかドキドキして待っていました。ちなみに私の場合は6石トランジスターラジオで聞いていました。日本公演40年後の今、ビートルズをAppleマーク入りのメディアで聞くとは想像もしなかったことです。
当時を振り返ると、出る曲、出る曲とにかくシングル(ドーナッツ)版のA面B面どちらもすばらしいのです。そして、アコースティックなギターのメロディの美しさとインパクトたるや、心の中から音楽が好きでいてよかった。こんなすばらしい音楽グループが世の中に登場したんだ!と何度も身震いしたものです。とにかくカッコいいのです。
●不思議なメロディーライン
このあたりの話はキリが無いのですが、どのような音かを表現したものでわかり易いのは、「If I Fell」のメロディで歌詞の「like her」のところでD9コードの前後のあたりでの不思議なコード進行をあげる方が多いようです。私はプロではないのですが、皆様もきっと不思議なコード進行だと感じられた曲が他にも多かったのではないでしょうか。とにかく感性を揺さぶる、今までに聞いたことのない音だったのです。
●「団塊」より「ビートルズ世代」です
ベンチャーズのパイプライン(オリジナルはシャンティーズ‘63年)を初めて聞いた時の衝撃もあります。映画「青春デンデケデン(映画は‘92年)」で表現されているエレキの世界もあわせて、ある意味、贅沢な「無から有」を味わった世代といえます。「ユーキャン」の56~59歳の男性300人を対象の昨年2月実施したアンケートだと、この団塊世代と呼ばれる人たちは「ビートルズ世代」と呼んで欲しいという結果が出ているのもうなずけます。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 21:52 | コメント (0)
2006年12月25日
60年代をちょっと眺めて見ますと~60’sタイムトラベル
●60年代ブーム
結構60年代ブームも変遷を繰り返しています。
特に音楽では、数年毎に様々なかたちでブームが起きては引いていくという感じです。
映画「アメリカングラフティ」に代表される、70年代の前半のブームではいわゆる60’s音楽のかっこ良さを、戦争は絶対嫌だけど音楽とその青春はほとんど共感できるということで監督ジョージ・ルーカス・製作フランシス・フォード・コッポラという作品での人気もあり再燃しました。
この映画のように、何回かブームの火付け役があっての影響による時期もありますが、音楽で見ると、まるで誰かが「あ、あの頃の曲がいいよね!聞きたいよね」「そろそろ飽きたね」と言っているかのように、人間の感覚のように周期的に人気が出てきます。
往年の人気バンドが再結成されたり(逆にこの要因がブーム再燃のきっかけなのかもしれませんが)、注目を浴びて話題になる機会も同様です。
これから大きな市場形成が見込まれる(らしい)「団塊の世代」の元気な根源には、この時代の音楽とか、様々なカルチャー(中にはサブカルチャーに嵌った人もいるかとも思いますが)が及ぼした影響も同時に話題になったりしています。
常識人でありながら、こだわりの世界を多く持つこの世代、様々なジャンルで大きな発言力、影響力のあるこの世代がリアルに体験した時代、つまり「無から有」の時代を少し眺めて見ましょう。
●歴史と文化の面白カタログ
まず、私の文化論は、「歴史と文化の面白カタログ」です。個々に興味を持って頂いた後、好きな本を探して読んで更に追求してもらいたいと思います。つまり面白そうなことを中心に勝手に展開していきます。取っ掛かりHGウェルズの本をまた読んでみるのも面白いかも知れません。
読んで、思い出し新しい興味の対象を見つけ、知識を少しずつ広げてもらうのがこの「60’sタイムトラベル」の旅行目的ですから。とにかくPOPSでも聞きながらお読みください。
文化の生まれる時は様々な要因があります。学者の方に文化論は研究、追求して頂くとして、文化の誕生とか創生にこれほどかかわった世代も珍しいでしょう。
「無から有」のリアル体験は、イノベーションの進化から言うとIT時代、ネット時代の今のほうが多いでしょう。歴史から見てもいつの時代でもあることで60年代が特別ではありません。
●メディア=テレビ
でも、この時代のインパクトは「メディア=テレビ」の誕生です。わかりやすい例で言うとテレビ放送が始まった1953年以降は白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が三種の神器で、映画では(原作は漫画です)「三丁目の夕日」の時代考証?に見られるテレビジョン受像機によるメディア革新であり、生活革新で言えば電気冷蔵庫の普及です。
新しい時代の到来に向けて胸をわくわくさせて、コンテンツとしてのプロレスラー力道山の空手チョップを楽しみにしていたインパクトを時代の象徴的なシーンとして映画は捉えています。
家庭でいながらにして見られるメディアといえば新聞、雑誌が中心であった時代。「無から有」は白黒でもテレビの動画というインパクトは凄まじかった。当時、ニュースを動画で見ようとするとまだ映画館で見る時代です。
この原点的な変革を、成長期過程で最も良い時期に体験したり、直接経験したりした世代がこの時代野原で三角ベースをやったり、路地でメンコやベーゴマをしたり、グリコのおまけを集めたりしていました。2006年には「団塊」と呼ばれております。
●人工衛星スプートニクス
少し、事例が飛んでしまいますが、1957年10月の世界初の人工衛星スプートニクス1号(人気バンドがいましたね)の打ち上げ成功から、3カ月後の1958年1月、今度はアメリカが人工衛星エクスプローラ1号の打上げに成功。と、米国と旧ソ連の宇宙での開発(開拓)競争も始まっており、いよいよ世の中は鉄腕アトムの描かれた時代のような、人類が宇宙に飛び出すことになったりと、それこそ大きく情報の伝え方、伝わり方を変えたテレビメディアによって、「世界観」から「娯楽」まで、様々なコンテンツで、測り知れないほどのシゲキを受けた時代です。この世代はリアルに豊かな体験を一杯しているのです。
それは、音楽の世界にも言えることです。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 00:49 | コメント (0)
2006年12月20日
「ひらめき」は「きっかけ」の神?
ジャジャジャ-ン、ボローン、何でも良いから弾いてみてはどうでしょうか?
何でも良いのです。ギターを抱えてすっくと立ち上がってガラスでも鏡でも自分の姿を映してみて下さい。
そこにはビートルズやベンチャーズがきっと重なります。
そう、誰にでも、どんな場面にも起承転結の「起」となるものがあって、「起」=「きっかけ」はひょんなことでやって来るのです。それは私自身にも始まったわけですが。
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●「ひらめき」は潜在化の研究成果?
勝手な分析ですが、人はなんとなく物事を決めていたり判断したりしているようでいて、実は潜在意識下では常日頃、そのための研究と分析を知らないうちに重ねているのではないか?
「ひらめき」といわれるのもその結果ではなーんて思うわけです。「団塊の・・・」とか「おやじの・・・」と巷間言われていて、特にいろいろと頑張っている人ほどむしろその傾向は強いのではと思います。
音楽バンドを始める人が多かったりで、われわれ世代は色々分析されてしまうこの頃です。
私も、30年くらい前に友人から譲り受けたエレキギターが屋根裏にあることを思い出し、引っ張り出してハードケースをあけようかなと思ったことがきっかけとなったようです。
玉手箱ではないですが、あけた瞬間、時代の香りが漂い「その美しい形と、つややかなサンバースト」を手にとって眺めながら「エレキの若大将」で加山雄三が弾いているシーンやワイルドワンズの「想い出の渚」を思い出しました。当時人気のギターヤマハSG7は復刻版が出たりして今でもデザインの良さは秀逸です。![]()
●ギターをネタに神田界隈を歩く
ファンやコレクターも多い様です。とはいえ、ビンテージギターには変わりないので、今時のギターも知りたいと、その時からしばらくは、何度も学生に混じって御茶ノ水あたりの楽器屋をはしごして楽しんでみました。驚いたのはレスポールタイプを中心にギター人気はすごく、かってのフォークギターブームに似ているななんて一人感心しながらも、形とか色とか値段をいろいろと調べ、ギター情報は整理されました。
そうすると当然、ギターの音楽が聞きたくなります。ここで急にタウン誌みたいですが、私の散歩のコースとして勝手な勧めは、まずは山の上ホテルの新館ロビーで読みかけの本を手に、ゆったりコーヒーを飲んで(喫茶店世代はこれが好きですね)外にでると、マロニエ通りの文化学院の前で「建物とツタの感じがいいな」なんて横目で見ながら長い「男坂」を下りて神保町のTONYレコードに向かいます。
目の前のレコード社もいいのですが、この時は丁度無性に聞きたいドゥービーブラザースが大量にあってライブとかを2、3枚買うと値段的にも満足して「地下鉄に乗って」家に向かえます。当時、憧れていた植草甚一氏(故人)が、ふと、この界隈で買った本を喫茶店で山積みして眺めているのを想像しながら・・・。神保町好きの文化人は多いですね。喫茶店も「さぼうる」とか自分のお気に入りの店を探してはいかがですか?
●え、楽器をネットオークションで?
結局、ギターは、楽器店(喫茶店)めぐりの末、結局パソコンに向かい、そこで見つける結果でした。ひらめきで選んだ「エピフォン レスポールby Gibson」。
実はヤフオクで競り落とした時、喜びよりも、触れずに買う不安で一杯だったのです。私の再挑戦の「きっかけ」はこんな風に結構楽しくもドキドキの顛末でした。毎日出せる音が増えたり弾けなかった曲が弾けたり、でも好きなもので苦労するのは苦労とはいわないですね。
こんな話が参考になって音楽に再挑戦する方が増えるとうれしいですね。さあ、どんなタイプでもいいのです。とにかくギターを抱えてみてはいかがでしょう。
きっと何かがあなたの中に「ひらめき」ますよ。
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)
投稿者 Sunssons : 01:40 | コメント (1)
2006年11月21日
ビートルズワールドへようこそ
ビートルズが新曲? まだ未発表の曲が残っていたの?
「デビュー前のライブアルバムからプロモーションビデオから最近発売のものもビートルズの曲はほほぼそれなりに見たり聞いたりしてきたのに」そんな私のような人が沢山いると思います。
ビートルズ世代には、おそらく、私のように40年前の来日コンサートには残念ながら行けなかったけど「ヤア!ヤア!ヤア!」は何十回と見に行った人も多いでしょう。
今、ライブでその世界を共有してもらおうと友人たちとのバンドでコピーにトライしているわが身には相当刺激的な話です。
アルバム名は「LOVE」しかもイベント会場は40年前ビートルズの記者会見会場、宿泊したあのキャピタル東急の真珠の間とくれば話題もつきないでしょう。
私もビートルズのレコード(当時は45回転シングル盤とかドーナッツ盤とか言っていました)が出る度にレコード店に頼んで買った一人です。「I Feel Fine」の音にはびっくりして、頼んでおいたいつものレコード店にそれこそ放課後全速力で走って行った記憶があります。
2006年11月19日、世界同時発売前夜、このビートルズ最新作を体験できる、そんな恩恵にたまたま遭遇したわけです。ビートルズ世代としては久しぶりの興奮であり、ストーンズや、クラプトンのコンサート以上にどきどき、わくわく感がこの世代には懐かしい子供の頃の「グリコのおまけ」のように・・・。
でも蓋を開けたらすばらしく心地よい、チョット理屈っぽく言うと「歴史の重みを体感できる約80分のビートルズワールドツアー」でした。喩えると「自然の温かみ」「人の優しさ」が理屈ではなく音楽の波長を通して、なぜか懐かしく心に湧いてくるようでした。技術の進歩も制作に貢献、5.1CHサラウンドは聞いているとリラクゼーションすら感じさせます。
でも、直接制作に関わった5人目のビートルズ:ジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティンは会場で熱く語っています「それはまるで再結成しようとするビートルズ4人とコラボしたかのよう」と。そう、まるで今、メンバーが一緒に楽しんで演奏しているように感じられるのはそんな所から伝わってくるのでしょう。とにかく「かっこいいし気持ちいい」アルバムになっています。たぶん「ビートルズ世代から第X次世代まで楽しめる」工夫(そんな生易しいものではないけど)も満載。色々なことで「モヤモヤ」「イライラ」している時に聞いてみるとその良さは10倍に感じるのではと思います。
※ベンチャーズファンの皆様、ビートルズアルバム1枚でこんなに多くの文量を割くという愚を冒してしまいました事をお許し下さい。(B/V/Mの3グループはちょっと別格ですので)
ヤマダヒロミチ(サンズサンズ)