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2011年11月19日
《伊東深水展》時代の目撃者
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日本画家の伊東深水というと、殆どの方が日本髪で着物姿の美人画を思い出すことでしょう?!
数年前、私は江戸東京博物館で伊東深水の「新版画」の美人画を何点か見ました。そして、その美しさに衝撃を受けました。今まで全く興味のなかった美人画に惹かれた自分にもびっくりしたものです。
…いや、美人画にというより版画に摺られていた衣裳の赤に(深紅)に目を奪われたのかも知れません。同じ図が色を変えて何枚か摺ってありましたが、私には断然赤の着物が一番のように思えました。その赤はいつまでも目に焼き付き…勿論、今でも鮮明に思い出せます。だから、私には伊東深水=深紅でした。
〜それからです
伊東深水という画家が気になり、他にどんな絵を描くのか美術書を色々なところで探したのですが見付かりませんでした。
今回の展覧会をテレビで知り、平塚という我が家からは遠い美術館ですが思い切って出掛けました。それも10月初旬に足の親指を骨折して病み上がりの状態でです (._.)
図録に因ると
〜自身は浮世絵の系統を引く風俗画家と認識はしていたが、美人画家と決めつけてはいなかったそうです。周囲が美人画を要求するので必然的に多く描くようになったのだそうです。又、鏑木清方に入門したことが美人画を描くようになったとも…
13才に描いた軸物から始まり、労働者の姿・社会の底辺で生きる人達の姿を描く社会派の画家〜風景画家〜美人画家(新版画もあり)〜人物画家〜肖像画家として極めた深水の画業がまとめられていた展示でした。
又、戦中 海外報道班員として派遣されていた時に描いた南方風俗スケッチ〜これがとても面白いのです。伊東深水画と説明書きがなければ絶対深水氏が描いたとは思わないでしょう。人物から普段の生活風景まで多岐にわたっています。
美人画は日本髪の女性から、時代を象徴する女性の姿と様々な女性像が描かれていましたが、着物の色の重ね方…和装特有の配色の妙(日本にしかない色)、柄、小物使い、薄物の描き方等見ていて飽きない魅力がいっぱいでした。
日劇ミュージックホールの舞台裏〜「巷は春雨」4連作も時代背景がわかる素晴らしいものでした。
今回は所在不明だった「海風」「皇紀2602年婦人図」他何点か初展示の作品があるようです。
私にとっては勿論殆どが初物でした。
女性の所作、人物の周りの空気感…女性の品性が感じられる作品ばかり…
思い願っていた絵の数々が間近で見られて、念願が叶い幸せな一日でした(*^-')b
暫く図録を見て楽しめそうです。
K.K.
投稿者 Granma : 2011年11月19日 12:19