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2011年10月09日

青森県立美術館『光を描く印象派展美術館が解いた謎』

青森(青森県立美術館)へ行って来ました。 新幹線で、東京駅から新青森駅まで3時間10分。幼なじみとお弁当を食べながらお喋りをしていたら、アッという間に着きました。

三内丸山遺跡の横に真白な外壁の美術館が建っていました。
コンセプトは「天(そら)から真っ白な箱が舞い降りた!」そんな感じだそうです。
真っ白で綺麗な曲線を描いた先に美術館入口が見えていました。
美術館のシンボルマークが緩い曲線の外壁に付いている木を形取った蛍光ランプ。数は違いますがそれが何ヵ所かに付いています。目に付いた所のは94個も有りました。昼間は白のままで、陽が落ちると明かりが灯り優しいグリーンに変わります。このシンボルマークは美術館の屋上にも一つ大きいのがあるようです。青森のリンゴの木を現しているのかな?なんて勝手に考えたり

『 光を描く印象派展 美術館が解いた謎 』 を、科学が解き明かした事柄の説明を読みながらゆっくりと見学。簡潔な文章で解りやすく説いてあり、その実証された部分は拡大写真が添付されていました。

・戸外で描かれた証拠に〜植物の芽が付いている
・絵の下部中央に小さな塗り残しがある〜パレットボックスという当時の画材カタログに載っている留め金の位置とビタリと合う
・X線を使って視ると〜下には違う絵が描かれていた
・X線で視ると〜鉛筆で下絵が描かれ、それを消さずに絵の具が塗られていた
・X線で視ると〜縦横斜めに線が描かれている
・X線で視ると〜先に描いた絵の部分が書き直されている
・画家が自作で作った額が交換されてしまった
・点描の仕方〜点だけでなく線も混じっていたり、先に同色ばかり描いたり

まだまだ沢山ありますが、この様に検証結果が書いてあり、画家達の試行錯誤が見て取れました。光をいかに取り入れるか、印象派のテーマはそこにある訳で〜
例えば、洗濯物が風になびく、カイユボットの「セーヌ河畔の洗濯物」にはポプラの木が描かれていますが、そこにポプラの芽が付いていたことで実際に戸外で描かれたことが実証されたわけです。この絵を目にしましたがとても大きいのです。洗濯物がたなびく様は風が強かったということで大変な作業だったことでしょう!

企画展を見終わると、アレコホールに出ます。広い吹き抜け空間の三面の壁にシャガールの
・バレエ『 アレコ 』背面画第1幕 月光のアレコとゼンフィラ
・バレエ 『 アレコ 』背面画第2幕 カーニヴァル
・バレエ『 アレコ 』背面画第4幕サンクトペテルスブルグの幻想

縦9m/横15mの背景画が天井から吊り下げられています。中央に椅子があり、そこに座り見回すと私はドコ?と錯覚するほど巨大な不思議空間です。ここでは、たまにコンサートも催されるそうですが、空間だけでも素晴らしいのに、それに音楽♪が加わるなんて…どんな気持ちになるのでしょうか…

暫し見たあとは、青森県出身のアーティストの個別空間が待っています。

・奈良美智(ヨシトモ)さんのあの不思議少女!の『 Hula Hula Gaden 』と『 ニュー・ソウルハウス 』という空間設置作品や幽霊アザラシ(私に似てると友達は言います!?)等が掛けてありました。
・寺山修司さんの部屋は『 青少年のための寺山修司入門 』と称して、天井桟敷のポスターが展示してありました。
・棟方志功さんの展示場は『 わたばゴッホになる 』
・成田亨さんの『 ウルトラマン・ウルトラセブン 』の原画
・馬場のぼるさんの『 ネコばばと仲間たち 』ではカレンダーの展示が
・そして鷹山宇一さん、松吉満史さん、橋本花さんの展示室
・三内丸山遺跡から発掘された品々も

キッズルームもあるので、子供に取っては必ずしも楽しいとはいえない美術館も、積み木で遊んだり絵本を読んだり出来ます。親に取っても有り難い配慮ですね。

等々、とにかく広い美術館で只々驚くばかり…コミュニティ・ギャラリー、図書館、ワークショップ/2ヶ所、映像室、勿論カフェ、ミュージアム・ショップもあります。
一応、全部案内して頂いたのですが迷路のようで、方向感覚ゼロになりました。

そして忘れてならないのは、奈良美智さん作の『 あおもり犬 』


これまた、外に併設されている迷路のような階段を昇り降りすると巨大な白い犬が餌を待っているように鎮座している箱のような空間に出ます。手前に花壇があるのですが、それが餌入れとか
冬に雪が降り積もると、帽子をかぶるように見え…春の訪れとともに雪が溶け出すとベレー帽のようになるそうです。今は大気の汚れが雨で流れ落ちたのか?髭が生えたような顔をしていました!(パソコンで見て下さい。綺麗なあおもり犬が見られますよ)

こんなに長時間、美術館にいたのは初めてです。このような、立派な美術館の維持管理、そして企画
展の実施等あらゆるところに目配りする館長鷹山ひばりさんの実力が垣間見られた時間でした。


k.k.


投稿者 Granma : 2011年10月09日 22:28

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