2011年06月22日
「芦雪」〜 MIHO MUSEUM
私は、数年前 東京国立博物館で開催された《対決!巨匠たちの日本美術》という展覧会で初めて知りました(何を今更と言われそうですが…)
その時の対決相手は円山応挙。
京都に義母を訪ねた帰り、時間を作り滋賀県の MIHO MUSEUM まで足を延ばして、「芦雪」〜奇は新なり〜という展覧会に行って来ました。
奇想の画家…若冲・蕭白と並び称される芦雪。
奇をてらう訳ではないけれど、鬼気迫る不思議さがある絵が多いようです。
会期により展示品は違いますが、
・第一章 応挙に学ぶ
・第二章 南紀へ向かう
・第三章 奇は新なり
・第四章 芦雪をめぐる人々
・第五章 光への関心
・第六章 方寸五百羅漢図
というラインナップです。
円山応挙に師事し、多くの弟子の中から頭角を表し、選ばれて和歌山県串本の無量寺の襖絵を手掛けた、それが「龍図・虎図襖」代表作です。(今回は会期中の展示替えの為、実物は見られませんでした)
解説には「稲妻の走る黒く立ちこめた暗雲の中から今まさに右前脚で画面を切り裂いて姿を見せる龍は、巨大な顔を〜」とあります。
虎の方は「両前脚を突き出したその姿は、突き出した岩を蹴ってまさに出てきた瞬間を表現〜」とあります。
虎の襖絵は「対決!〜」で、しっかり見たので覚えています!
虎も龍も、この襖絵以外にも沢山描かれており
いったい何体?というほど、そこかしこに龍が描かれている掛軸「群龍図」もありました(私が数えたところでは30体?)。
「白梅図屏風」は大木の枝を右へ左へと伸ばし、厳寒の中で花を咲かせる凛とした梅を迫力と逞しさいっぱいに描いています。弓なりの枝、迫力満点。
「富士越鶴図」
富士山を縦の線で捉え、その山肌を奥から手前に鶴が何羽も飛び去る様子を描いているのですが、富士山は横に広がって描くものと思っていたのを一変させられました。富士山の大きさというより、高さがより強調されているのです。
と、思えば「仔犬図屏風」のように愛らしさたっぷりの仔犬そのものを描いた作品も。雀が2羽の「双雀図」もなんて可愛い〜と、思わず声を出してしまいそうなものでした。
「瀑布登鯉図」は瀑布の中心に鯉が必死に登る様子を描いたものが一般的ですが、この作品は瀑布が大画面を占め、下の方にちょろちょろとおたまじゃくしのような鯉が登る様子が描かれています…思わず芦雪の発想に笑みがこぼれてしまいました。
その他「唐獅子図屏風」「白象唐子図屏風」「白象黒牛図屏風」「鍾軌!蝦蟇図」「鶴亀図屏風」「旭日大亀図」「絵変わり図屏風」「山姥図」等々
記憶に残る作品がたっぷり…
会期が前期・後期と分かれていたので全てを見られたわけではなく残念でしたが…それでも、大満足!
最後に最近発見された「方寸五百羅漢図」
わずか3.1 四方で、中心に白象 それを囲むように多くの羅漢と唐獅子 虎 龍が描かれています。殆ど裸眼では見られないのですが、拡大鏡で見ることが出来ました。
私は若冲も蕭白も芦雪も大・大好き!!
すると…私も奇人の類に入るのかな? 心配だなぁ〜?!
この美術館は以前にも1度訪れたことがあるのですが、美術館の建物自体も有名なようです。滋賀の山の中にぜひ一度(冬季は閉館)
作品はすべてパンフレットから引用させていただき紹介させていただきました。
k.k.
投稿者 Granma : 2011年06月22日 23:32